香水の持続時間と長持ちさせるコツ
濃度・肌・付ける場所で変わる
編集部 2026-10-09更新 結論1. 持続は濃度と香りの種類で大きく変わる。柑橘や緑の爽やかな香りほど早く消えやすい。2. 肌の水分が多い人ほど香りが残りやすい傾向がある。乾燥しやすいなら保湿してから。つけたらこすらない。3. 長持ちさせたくても量は増やさない。付け直すなら昼に腰か足首へ1プッシュ。
持続を決めるもの
濃度
香料の割合が高いほど長く続く。くわしくは香水の種類と濃度の違い
香料の割合が高いほど長く続く。くわしくは香水の種類と濃度の違い
香りの種類
柑橘や緑の香りは爽やかに感じられ、早く蒸発しやすい。香料単体を比べた研究では、爽やかさと残りやすさに強い逆の関係(相関係数 −0.85)が報告されている[1]
柑橘や緑の香りは爽やかに感じられ、早く蒸発しやすい。香料単体を比べた研究では、爽やかさと残りやすさに強い逆の関係(相関係数 −0.85)が報告されている[1]
肌の状態
肌の水分が多くなめらかな人ほど、香りが蒸発しにくい傾向があった[2]
肌の水分が多くなめらかな人ほど、香りが蒸発しにくい傾向があった[2]
気温と風
温度、肌の上の香りの量、空気の流れが、肌からの香りの広がり方を大きく左右する[3]
温度、肌の上の香りの量、空気の流れが、肌からの香りの広がり方を大きく左右する[3]
肌の状態の研究は10人の実験で、著者もより多くの人で確かめる必要があるとしています[2]。目安として受け取ってください。
ブランドの公表値
このサイトで判定している香りのうち、52本はブランドが持続時間を公表しています。濃度ごとの幅は次のとおりです。
| 濃度 | 公表値がある本数 | 公表されている持続の幅 |
|---|---|---|
| オードトワレ | 10 | 3〜8時間 |
| オードパルファム | 35 | 4.5〜12時間 |
| パルファム | 5 | 5〜12時間 |
同じ濃度でも幅が大きいのは、香りの種類や処方が違うからです。公表値がない香りは、濃度とノートから推定しています(判定の出し方)。香りごとの目安は、それぞれの香りのページで確かめられます。
長持ちさせるコツ
お風呂上がりの、保湿した肌につける肌の水分が多い人ほど香りが蒸発しにくい傾向が報告されています(10人の実験)[2]。保湿で同じ効果が出るかまでは確かめられていませんが、乾燥しやすいなら香りのない保湿クリームを使うか、同じ香りのボディ用品と組み合わせます。同じラインの製品を一緒に使うと香りのもちが高まると、シャネルも勧めています[5]。
こすらない手首をこすり合わせると、最初の香りが飛んで香り方が変わります。つけたら、そのまま乾かします。
体温の高い場所につける手首や首まわりなど脈打つ部分につけると、香りを長く楽しめるとされています[5]。ただし香りも強く広がるので、職場では腰など服の内側にします。
服に直接かけない服に移った香りの成分は、数週間残ることがあります。付いてから1時間後では綿のほうがポリエステルより多く残り、気温が低いほど残りやすいという研究もあります[4]。長く残る反面、シミになったり香りが強くこもったりするので、肌につけてから服を着ます。
▲ 注意 量を増やして長持ちさせない量を増やすと、持続より先に周りへの強さが増えます。長く香らせたいなら、もともと持続の長い香りを選ぶほうが確実です。
付け直しの目安
朝つけた香りが昼すぎに弱くなったら、腰か足首に1プッシュだけ足します。自分の鼻は香りに慣れるので、「香りが消えた」と感じても周りには香っていることがあります。感じないからといって何度も足さないようにします。
自分の香水の持続を調べる出典
- Zarzo M.(バレンシア工科大学)「What is a fresh scent in perfumery? Perceptual freshness is correlated with substantivity(Sensors)」(2013年)
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3574685/ - Hadjiefstathiou E. ほか(ル・アーヴル大学)「Exploring the impact of fragrance molecular and skin properties on the evaporation profile of fragrances(International Journal of Cosmetic Science)」(2025年) 10人の実験
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12666731/ - Schwarzenbach R., Bertschi L.(ジボダン社)「Models to assess perfume diffusion from skin(International Journal of Cosmetic Science)」(2001年)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18498453/ - Gherghel S. ほか(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)「Persistence of transferred fragrance on fabrics for forensic reconstruction applications(Science & Justice)」(2020年)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31924289/ - シャネル 日本公式「よくあるご質問(フレグランス&ビューティ)」
https://www.chanel.com/jp/faq/fragrance-beauty/
調査の数字は記事の説明にだけ使い、香りごとの判定には使っていません。判定は公式の情報と使った人の声から出しています。